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スタッフブログ

陰部脱毛の常識に問いかける ― 無くすことが本当に清潔なのか

最近、「VIOはツルツルが当たり前」という空気を強く感じるようになりました。

美容の世界に身を置いていると、この流れがどんどん加速しているのを実感します。

しかし、その価値観に対して、私は少し立ち止まって考える必要があるのではないかと感じています。

陰毛は本来、人間の身体に備わっているものです。

皮膚を守り、摩擦を軽減し、外部刺激からデリケートな部位を保護する役割があります。

それにも関わらず、いつの間にか

「無い方が清潔」

「ツルツルが正解」

という価値観が広がり、それがまるで常識のように語られるようになりました。

よく「毛があると蒸れる」「トラブルが起きやすい」と言われますが、それは毛そのものが原因ではありません。

毛がなくても同じことは起こりますし、本質は日々のお手入れや生活習慣にあります。

清潔とは、無くすことではなく、整えること。

私はサロンでワックス脱毛を行っていますが、永久的に無くすことを前提にはしていません。

必要な時に整え、また自然に生えてくる。

それが身体にとって自然な形だと考えています。

「楽だから」「お手入れが面倒だから」という理由で永久脱毛を選ぶ流れには、少し違和感があります。

日々のケアを大切にすることこそが、本当の意味での清潔感ではないでしょうか。

一方で、最近こんな話を耳にしました。

家の中にパートナーの体毛が落ちていて、それを掃除するのは自分だから、だからこそ永久脱毛を選んでいる、という考え方です。

確かに毛は自然に抜け落ちるものです。

そして掃除をするというのは、ごく当たり前の日常の営みでもあります。

それが「だから無くすべき」という考え方につながるのを見ると、少し極端な価値観の広がりを感じてしまいました。

本来、身体の自然な状態を受け入れながら生活していくことと、日常の手入れをすることは、切り離せないもののはずです。

また、最近の美容マーケティングには、不安を前提にしたメッセージが多く見られます。

「臭う」

「不潔」

「マナー」

こうした言葉が繰り返されることで、いつの間にか無くすことが正しいという空気が作られていきます。

しかし、美容は本来、自由な選択であるべきものです。

流行や空気に流されるのではなく、自分の身体と向き合って選ぶもの。

極端に無くす方向に進むことは、身体本来の機能を軽視してしまうことにもつながります。

そして、過度に「楽」を求める価値観が広がることは、健康に対する意識の低下にもつながりかねません。

私たちは年齢を重ねていきます。

40代、50代、60代と進む中で、本当に大切なのは、日々のケアを積み重ねることではないでしょうか。

身体に手をかけるという習慣がある人と、そうでない人では、将来的な健康状態にも差が出てきます。

医療費や社会保障の問題が語られることも多い時代ですが、結局のところ、自分の身体にどれだけ向き合ってきたかが大きく影響していくのだと思います。

もちろん、脱毛を選ぶこと自体を否定するつもりはありません。

それも一つの選択です。

ただ、「ツルツルが当たり前」という空気が広がることには、少し危うさも感じています。

無くすことが正解なのではなく、整えるという選択もある。

身体は本来、意味があってその形になっています。

だからこそ、楽だからという理由だけで無くしてしまうのではなく、日々のケアを大切にする。

それが本当の意味での身だしなみであり、健康にもつながるのではないでしょうか。

美容に正解はありません。

あるのは、自分の身体とどう向き合うかという姿勢だけだと思います。

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